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ブラックホールを人工的に生成することはできるのでしょうか。 大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) という装置で、極小のビッグバンを再現する実験が予定されています。 その過程で極小型ブラックホールが生成される可能性を懸念する声もあります。 余剰次元理論に基づく計算によれば、LHCの衝突エネルギー (7TeV) で極小ブラックホールの生成が不可能ではないとされ、余剰次元理論の検証ができる可能性があると期待されています。 ただし、これは理論中のパラメータが、観測から許される限界ぎりぎりの値である場合の結果であり、より穏当なパラメータの場合は(たとえ理論が正しかったとしても)この程度のエネルギーではブラックホールの生成は起こりません。 余剰次元モデルが正しくなければブラックホールは生成しませんが、生成した場合、ホーキング輻射によって,ブラックホールは直ちに蒸発すると考えられています。 欧州原子核研究機構 (CERN) は「宇宙線の中にはLHCよりもエネルギーが格段に高い陽子が存在し、大気の分子と衝突して、さまざまな粒子を生み出している。 落雷等に伴い極稀に発生・目撃されることのある球電現象を説明する、諸説ある理論のひとつにブラックホール説が挙げられています。 宇宙線に含まれる陽子等の荷電粒子が雷雲から生ずる電場により大気中で加速され、放射線量が上昇することが原子炉周辺の環境放射線モニタ等により観測されていますが、ブラックホールを生成するだけの衝突エネルギーに達し得るかどうかが先ず問われる説と言えます。 1908年ロシアの森林上空で起きたツングースカ大爆発の原因を、小型ブラックホールが地球を通り抜けたものとする説が1973年テキサス大学の物理学者らにより提唱されたましたが、その後にそれでは説明できず現実的ではないとする反論が掲載されています。 2009年10月、大阪大学・中国・韓国で構成する国際共同研究チームが高出力レーザーを用いて、実際のブラックホール周辺で観測されているデータとほぼ同じ光電離プラズマを実験室で発生させることに成功しました。 研究チームは、この実験により将来的にブラックホールそのものを生成できる可能性が高まったとしています。 PR この記事のトラックバックURL: | ブログ内検索
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